増え続けるがんの死亡率
周囲の正常な細胞や組織を破壊して全身に転移し、生命に危険を及ぼすような腫瘍のことを「がん」または「悪性新生物」「悪性腫瘍」と呼ぶ。
1981年以降、日本人の死亡原因の第1位は「がん(悪性新生物)」であり、死亡率は上昇を続けている。全死亡者数に占める割合は28.9%(平成26年時点)で、3.5人に1人が悪性新生物で亡くなっている計算になる。
部位別死亡数をみると、男性では肺がん、女性では大腸がんが最も多い。
がんの予防対策
がんの具体的な予防方法として、2011年に「がんを防ぐための新12カ条」が国立がん研究センターから発表されています。
①たばこは吸わない
②他人のたばこの煙をできるだけ避ける
③お酒はほどほどに
④バランスのとれた食生活を
⑤塩辛い食品は控えめに
⑥野菜や果実は豊富に
⑦適度に運動
⑧適切な体重維持
⑨ウイルスや細菌の感染予防
⑩定期的ながん検診を
⑪身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
⑫正しいがん情報でがんを知ることから
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そう、意外と普通のことなんです。
生活習慣病の予防方法と重なる点がとても多いです。
もちろん、遺伝的になりやすい・なりにくいという個人差があるとは言われていますが、それは高血圧や糖尿病などの生活習慣病にも言えることです。どんな生活を送るか、その積み重ねで自分の身体や病気が作られていきます。
がんの原因と関連因子
人間の体には約60兆個もの細胞があり、絶えず作り替えられています。その中で実はがん細胞は毎日生まれているのですが、正常な状態であればがんが作られても正常な細胞が増殖をコントロールして健康な状態を維持してくれます。
近年、がんの発生部位として胃がん、大腸がんなど消化器系のがんが多くなっています。
がん発生の危険因子として食生活・たばこ・アルコールなど、経口からのものが多いという傾向があり、すべてのがんに関連し、食塩の取りすぎ、食品添加物、熱いもの、アルコール摂取、過食などが危険因子であるとされています。
人の体は食べたものでできていると実感させられます。
がんや病気にならないために
がんに限らず、日々どんな生活を送るかで自分の身体は変化していきます。
じゃあ何を食べるか?どうやって暮らすのがいいのか?
人それぞれだと思いますが、病気の要因の多くは自分の日々の過ごし方に関係しているということを意識することはとても大切です。
具体的な生活での工夫や栄養についても、今後の記事で触れていきたいと思います。