男女ともに世界第2位の長寿国
7月27日、厚生労働省から最新の平均寿命が発表された。
2016(平成28)年の日本人の平均寿命は、
女性87.14歳
男性80.98歳
いずれも過去最高を更新。女性は4年連続、男性は5年連続で過去最高を更新。
平均寿命とは・・・
その年に生まれた0歳児の平均余命(平均してあと何年生きられるか)を示す指標のこと
長寿=幸せなのか
これに対し、健康寿命という言葉を聞いたことがある方も多いのでは?
健康寿命とは・・・
健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のこと
つまり、介護など人から世話を受けずに自立して生活できる期間のこと。
健康寿命は、2013年発表のデータが最新(2017年7月現在)ですが、
女性74.21歳
男性71.19歳
となっている。
その差は、女性で約13年、男性で約9年。
つまり、身体に何らかの障害を抱えながら、人の世話を受けて生活する期間が平均して10年前後あるということ。
10年・・・
10年・・・
基本的に介護には終わりがない
元気で長生きしているのであれば、それは幸せなことだと思います。
逆になにかしら障害があっても、心が健康で毎日幸せを感じて生活しているのであればそれも幸せで素敵なことだと毒茄子は思っています。
ご本人の事前の意思表示がないまま、認知症や意識障害になってしまった場合。
今の医療では、いつまでも治療をしてくれます。
自分で食事が食べられなくて意思の疎通ができなくても、点滴を抜けばすぐに失くなるような状態でも。医療と介護の力で、人によっては半年でも一年でも何年でも、生きています。
そんな人の身体は、自分の新しい細胞を作れなくなってきている。
それは枯れ木に水を無理やり与えて、再生してもう一度葉を出せと言ってるようなもの。
誰かが介護が必要になったとき、その家族の生活は一変します。
身体的な負担、お金のこと、時間の使い方。
誰かが仕事を辞めて介護をすることになったら収入は減り、介護のために支出は増えます。
健康寿命と平均寿命の隔たりが10年。介護はいつ終わるか分からない。
精神的な負担も図り知れません。
いかに健康寿命を延ばすか。
そしていざというとき、どう人生を終わらせたいのか。
何年生きるかよりも、どう生きるか
死ぬことを考えることは、今どう生きるかを考えることにもつながると思います。
死の話題は避けられがちですが、死ぬのは人として自然なこと。
長く生きることが、必ずしも幸せとは限らない。
本当に家族や自分の大切な人ことを想うならば、もし死が近づいたとき、大切な人に「どうして欲しいのか?」自分は「どうしたいのか?」を話しておくことは大切なことではないでしょうか。
明日、今日より健康になりますように。