【看護学生向】基礎看護技術:安楽確保/嘔気・嘔吐への援助





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毒茄子のお勉強部屋では、

「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」

といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。

今回は【安楽確保技術/嘔気・嘔吐への援助】について。

 

嘔気・嘔吐に対する援助

嘔気・嘔吐に対する治療

(1)薬物療法

・末梢性の嘔気・嘔吐...末梢性の制吐剤
・中枢性の嘔気・嘔吐...中枢性の制吐剤
・前庭刺激...抗ヒスタミン剤
・脳圧亢進症状...ステロイド
※制吐剤の定期的な使用にもかかわらず改善がない場合には、ほかの原因を検討する。

 

(2)嘔気・嘔吐の原因症状への対処

・薬剤性の嘔気・嘔吐...薬剤の中止の検討
・腸閉塞による嘔気・嘔吐...経鼻胃管やイレウス管を挿入し、消化液を排出させる
・便秘による嘔気・嘔吐...下剤、摘便、浣腸などによる排便コントロール
・精神的な不安...抗不安薬

 

嘔気・嘔吐に対する看護ケア

(1)食事の工夫

・希望に応じて食べ物を冷まして提供する。
・さっぱりとしたもの、水気の多いものを工夫する。

 

(2)環境調整

・臭気、室温、採光など環境によって嘔気・嘔吐が誘発・悪化することがあり、室内の換気や温度、採光の
調整を行う。
・嘔吐時には、吐物をすみやかに処理し、冷水で含嗽をする。
・腹部を圧迫しない体位や締め付けすぎない衣類を工夫し、リラックスできる環境をつくる。

 

(3)心理面・社会面・スピリチュアルな面

・不安や苦悩は、吐き気にも多大な影響を及ぼす。病気に対する不安や死への恐怖、さまざまな苦痛が吐き気の要因となることも少なくない。
・化学療法など、治療に伴う嘔気・嘔吐では、一度嘔気・嘔吐を体験すると次回は投与前から嘔気・嘔吐が出現する予期嘔吐を生じることもある。
・嘔気・嘔吐があるときには背中をさすりながら寄り添い、安心できる対応に努め、全人的苦痛の観点からアプローチしていくことが大切である。

 

 

 

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