【看護学生向】精神/統合失調症:病態、症状、治療、看護まとめ





お勉強大好きナース、毒茄子です。

勉強用コーナーは看護学生、医療系学生向けにお送りします。

「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」

といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。

今回は精神疾患!「統合失調症」について。

 

統合失調症とは?概念と変遷まとめ

・統合失調症は、いわゆる内因系精神病の代表とされる疾患である
・10歳代後半~30歳代に好発する
・100人に1人弱の割合で発症する

・クレペリン...早発痴呆、精神分裂病
・ブロイラー...精神分裂病、連合弛緩
・シュナイダー...現在に至る診断基準を確立

 

 ■シュナイダーによる精神分裂病の診断基準 

①思考化声
②幻聴
③身体的被影響体験
④思考奪取、思考への干渉
⑤思考伝播
⑥妄想知覚
⑦感情・意欲・意志の領域での作為体験

 

統合失調症の症状

・意欲、行動の障害
・知覚・・・幻聴、体感幻覚
・作為体験(させられ体験)
・思考過程・・・思考化声、思考奪取、思考途絶
・思考内容・・・妄想
・感情・・・感情鈍麻、疎通性欠如

 

 □陽性症状 

・幻覚、幻聴
・妄想(被害妄想)
・まとまりのない会話・行動
・感情の起伏が激しい

 

 □陰性症状 

・感情の平板化
・思考の貧困
・意欲の欠如

 

 ■ブロイラーの基本症状 

・連合弛緩
・自閉
・感情鈍麻
・両価性(アンビバレンス)

 

統合失調症の分類

発症年齢 発症形式 症状
破瓜型 10~20歳前後、思春期 緩徐 だらしなさ、生活の乱れ、陰性症状が主(予後不良)
緊張型 20歳前後 急激 精神運動興奮、混迷状態、無動状態
妄想型 30歳前後 陽性症状が主、妄想、幻覚

 

統合失調症の主な治療法(薬物治療)

・統合失調症の薬物治療には主に抗精神病薬が用いられ、メジャートランキライザーとも呼ばれている。
・抗精神病薬には、ドパミン・セロトニン・アドレナリン・ヒスタミン・アセチルコリンの神経伝達物質受容体遮断作用を有し、その受容体遮断作用によって効果を発現する。
・古くから使用されてきた[定型抗精神病薬]と、新しいタイプの[非定型抗精神病薬]がある。定型抗精神病薬には副作用が多く、非定型型抗精神病薬では副作用は少ないが、定型抗精神病薬とは別の副作用が出現する。

主な副作用

■定型抗精神病薬 ~ 出現しやすい副作用
①治療早期に出現する副作用
*錐体外路症状
・パーキンソン症状
・アカシジア(静坐不能 – 足がムズムズしてじっとしていられなくなるなど)
・急性ジストニア(筋肉の緊張が強くなり、体がねじれたり、頸部が横に突っ張る、眼球が上に向く、 舌が突出するなど)

■長期服用により出現する副作用
・乳汁分泌、無月経
・循環器症状(血圧低下、頻脈、不整脈など)
・遅発性ジスキネジア(口をもぐもぐさせて何かを噛んでいるような不随意運動が現れる-不可逆的)
・肥満
・口渇
・イレウス、巨大結腸症

■非定型抗精神病薬 ~ 出現しやすい副作用
・耐糖能の異常(口渇、多飲、多尿など高血糖症状に注意)

 

統合失調症患者の看護

○妄想・幻覚に対して
患者の気持ちを受容し、苦しみに共感する。
ただし、事実と異なることは肯定しない。

○拒薬に対して
副作用が辛い、効き目を実感できないなど、服薬できない理由に耳を傾け、受け止める。
訴えを十分聞いたうえで、服薬ができるようすすめていくことが必要。
幻覚・妄想が強いときは時間をおいて、タイミングを見て服薬を促す。

○生活習慣、セルフケア
さまざまな精神症状により、患者はセルフケア不足に陥りやすい。
症状の変化をみながら、タイミングをみて根気強くセルフケアが行えるよう促す。