【看護学生向】精神/気分障害(躁うつ病):病態、症状、治療、看護





お勉強大好きナース、毒茄子です。

勉強用コーナーは看護学生、医療系学生向けにお送りします。

「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」

といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。

今回は精神疾患、気分障害(躁うつ病)について。

 

気分障害(躁うつ病)とは

・統合失調症と並ぶ内因性精神病の代表疾患で、気分障害、感情障害ともいう
・躁とうつを繰り返すものを双極型、うつのみを繰り返すものを単極型とよぶ

 

気分障害(躁うつ病)の症状

躁病の症状

・気分爽快
・多弁、多動
・思考奔逸
・易怒興奮
・誇大妄想

うつ病の症状

・抑うつ気分
・意欲の抑制
・うつ病性混迷
・貧困妄想、罪業妄想
・日内変動がある(午前中、目覚めた頃が一番悪い)
・自殺企図(回復期に多い)

身体症状

うつ病の初期や軽いうつ病のとき、身体症状のほうが精神症状より目立つことがあり、仮面うつ病とよばれる

 

主な治療方法

・薬物治療
・精神療法、認知行動療法
→ 物事を悲観的に捉えてしまう認知のゆがみを正しく認識できるよう導く
・電気けいれん療法(ECT)
→ 適用:重症例、薬物療法の効果が得られない場合など

 

薬物療法

・パニック障害、強迫性神経障害、不安障害などに属する疾患にも適応となる。
・抗うつ効果が出るには投与から3~4週間ほどかかり、先に副作用が出現しやすい。
・投与量は最小量から開始し徐々に増量していく。

 

抗うつ薬の種類

☆三環系抗うつ薬 - トリプタノール、アナフラニール
→ 抗うつ効果は大きいが、副作用が出現しやすい
〈副作用〉
躁転、抗コリン作用(便秘、尿閉、散瞳、せん妄)、 起立性低血圧、鎮静、不整脈

☆四環系抗うつ薬 - ルジオミール、テトラミド
→ 三環系抗うつ薬よりも、副作用は少ないが、効果も少ない

☆SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬) - パロキセン(パキシル)など
→ 副作用の発現が少ない

☆SNRI(セロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害薬) - トレドミン、サインバルタなど
→ 尿閉、頻尿、血圧上昇などが発現する

 

抗うつ薬のおもな副作用

・中枢神経系: 眠気、せん妄、けいれん
・循環器系: 血圧低下、頻脈
・消化器系: 口渇、便秘、悪心、嘔吐
・泌尿器系: 尿閉
・自律神経系: 性機能障害
・悪性症候群

 

気分障害(躁うつ病)の患者の看護

躁状態への対応・看護

・疾患が行動を引き起こしている、ということを理解する
・患者の刺激を少なくするよう、環境を整える
・議論や説得は避ける
・暴力の可能性があるとき、極度の興奮状態にあるときは、個室への隔離などの対処を行う。必要に応じて、医師の指示により抗精神病薬の注射が行われることもある。
・活動亢進、睡眠欲求の低下による睡眠障害へは、必要に応じて睡眠薬の投与が行われる

 

うつ状態への対応・看護

・うつ状態の患者への励ましは、心理的負担となるため避ける
・休息が必要であることを伝える
・何かあればいつでも話してほしいことを伝え、受容・共感する姿勢を示す
・精神状態の変化、日内変動に合わせ、少しでも活動意欲が高まっているタイミングに合わせてケアを行う