【看護学生向】小児/発達段階に応じた日常生活援助:テスト対策、まとめノート





忙しい看護学生さんの勉強を少しでも楽にしたい!事前学習・実習・国家試験対策に役立つ情報を増やしたい!そんな毒茄子です。

毒茄子のお勉強部屋では、

「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」

といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。

今回は【小児の発達段階に応じた日常生活援助】テスト対策用まとめノートです。

 

川崎病

川崎病の診断基準

①5日以上の高熱
②不定形発疹
③両側眼球結膜充血
④頸部リンパ節腫脹
⑤イチゴ舌
⑥四肢末端の硬性浮腫、膜様落屑

(心エコーにて冠動脈瘤が認められるとき)
・冠動脈瘤による心筋梗塞を予防するため、抗血小板作用を期待して、アスピリンが少量投与される
・冠動脈瘤発生予防のため、γグロブリン製剤による治療が行われる(γグロブリン治療後6ヶ月は、予防接種の効果がない)

 

白血病

・小児の白血病で最も多いのは急性リンパ性白血病(ALL)である(約75%)
・確定診断のため骨髄穿刺(マルク)を行う
・治療計画は、寛解導入療法、強化療法(地固め療法)、中枢神経予防療法、再発防止のための維持療法
・2~3年の治療期間が標準的
・小児のがんで最も多いのは白血病、次いで脳腫瘍が多い
・重篤な合併症として腫瘍崩壊症候群がある

 

気管支喘息

・気管支の狭窄により、発作性の喘鳴を伴う呼吸困難を生じる
・原因としてハウスダスト(ホコリ、ダニ)、ネコ・イヌ・げっ歯類など毛のある動物のアレルゲンによる即時型アレルギー
・小児の慢性疾患の中で最も有病率が高い
・治療としてロイコトリエン受容体拮抗薬⇒吸入ステロイド薬⇒β₂刺激薬・テオフィリン徐放製剤などが併用される

 

肺炎(マイコプラズマ肺炎)

・幼児、学童(4歳以上)に多い
・発熱とがんこな咳を特徴とする、咳は夜間に多く発作的
・飛沫感染
・マクロライド系抗菌薬が有効

 

先天性食道閉鎖症

・病型(Gross分類)で最も多いのはC型
・多発奇形を伴うものはVATER症候群とよばれる
・X線ではコイルアップ像が特徴的

 

肥厚性幽門狭窄症

・生後2~4週頃から嘔吐、ミルクを噴水のように吐く(噴水様嘔吐)
・筋層の肥厚した幽門部を腫瘤(オリーブ)として蝕知する
・治療として、硫酸アトロピンをミルクのたびに飲ませ、筋層を弛緩させる保存的治療がある

 

ヒルシュスプルング病

・マイスナー神経叢やアウエルバッハ神経叢の先天的な欠落による
・胎便の排泄が生後24時間以降に遅れ、胆汁性嘔吐や重症便秘を呈する

 

腸重積症

・進行するとイチゴジャム様の血便が出る
・腹部に腫瘤を触れ、回盲部は空虚(ダンス徴候)である

 

乳児下痢症(ロタウイルス)

・乳児下痢症のほとんどはウイルス性で、冬季にはロタウイルス性腸炎が好発する
・白色便が出る
・治療は原則として禁乳・禁食による消化管の安静、脱水防止のための輸液療法など

 

胆道閉鎖症

・灰白色便の出現
・新生児黄疸の遷延や肝腫大による腹満がしばしばみられる

 

急性糸球体腎炎

・原因で多いのはA群レンサ球菌の感染によるもので、4~7歳に好発
・浮腫・血尿・乏尿で発見される

 

ネフローゼ症候群

・タンパク尿(低タンパク血症)、浮腫、高脂血症が出現する
・2~7歳に好発し、男児に多い
・治療にはステロイド薬が使用される

 

てんかん

・てんかんとは、脳神経細胞(ニューロン)の異常な電気的興奮により起こる意識障害、けいれん、知覚異常などの発作
を反復する慢性疾患である
・筋緊張の発作的異常(けいれん発作・脱力発作)や、一時的な意識消失(欠神発作)などをきたす
・発作型の分類は、全般発作と部分発作(複雑部分発作/単純部分発作)
・予後不良の難治性のてんかんは点頭てんかん
・大発作といわれていたのは全般性強直間代発作で、全身けいれん、流涎などを伴う
・小児期に発症し、短時間の意識消失発作が頻回におこるのは小児欠神てんかん

 

けいれん

・種類として強直性けいれん、間代性けいれん、強直性間代性けいれん、ミオクローヌス、スパスムスなどがある

 

熱性けいれん

・半年~3歳くらいまでの乳幼児に好発、日本人に多い良性疾患
・発熱後24時間以内に、短時間(1分以内)の全身性強直間代けいれんを認める場合
・発作が頻回の場合には、発熱時にジアゼパム坐薬(セルシン、ホリゾン)を使用

 

SIDS(乳児突然死症候群)

・死亡の原因となる基礎疾患がない乳児に起こる突然死のこと
・危険因子として、うつぶせ寝、両親の喫煙、柔らかいベッド、寒冷など (予防➡かたい場所にあおむけに寝かせる)

 

就眠儀礼(入眠儀礼)

・寝る前に決まった人形やタオルを持ったり、養育者のからだの一部に触れたりして、一定のものや順序にこだわり、
それをしないと眠りにつけないこと
・幼児前期にみられやすい

 

清潔ケア

おむつ交換

・目的→陰部・臀部の湿潤や汚染を除去し、皮膚障害や感染症を予防する
・授乳や食事の前、起床時、遊びの前などに行う
・複式呼吸のため、おむつを腹部で締め付けすぎないよう注意する
・臀部を持ち上げる際、両足ではなく臀部を支えて持ち上げる(亜脱臼予防のため)

 

入院に伴う不安・心理的要素

小児が入院することによって経験する心理的混乱の要因(ヴァーノン)

①病院という環境のなじみのなさ
②両親からの分離
③年齢
④小児のパーソナリティ

 

病院の特徴(ヴォルファー)

①不快感、痛み、切断など、身体に加えられる危害や侵襲がある
②両親と分離する、信頼する大人がいない
③奇妙なもの、見慣れないもの、驚かされるようなものがある
④許される行動範囲が不明確である
⑤自己統制、自律、能力などを喪失する

 

小児の解剖学的特徴

➡呼吸
・小児は呼吸器系の器官が未発達であり、腹式呼吸が主であり、呼吸数も多い
(3~7歳では併合型)
・呼吸中枢が未発達で、呼吸困難を起こすことが多い
・乳児は鼻呼吸が主であるため、風邪などで鼻閉になると呼吸困難になりやすい

 

児童の権利

➡子どもの権利条約の基本的な考え方(日本ユニセフ協会)
①生きる権利
②育つ権利
③守られる権利
④参加する権利

➡児童の権利憲章(国連)
・大人には子どもに「最善のものを与える義務」がある

➡子どもの権利条約の特徴
①保護や援助の必要性
②親の役割の重要性
③子どもの最善の利益
④意見表明権

 

さまざまな用語

プレパレーション

病院、入院、検査、処置などによる子どもの不安や恐怖を最小限にし、子どもの対処能力を引き出すために、その子どもに適した方法での心の準備やケアを行い、環境を整えること

 

インフォームドアセント

判断力が十分でない未成年患者による同意

 

ピアカウンセリング

同じような立場にある人たちが意見を交換したり、互いに支えあう集まり(患者会など)

 

アドボカシー

患者の権利擁護

 

アニミズム

無生物も含めすべての物に自分と同じように意識や命があるという思考

 

思春期

・思春期は小学校高学年~中学生頃
・第二次性徴の出現から性成熟までの段階の時期をいう
・身体の急激な発達とホルモンバランスの激しい変化などにより、精神的に不安定になりやすい
・アイデンティティの確立を発達課題とする時期でもある

 

病院と在宅の違い

病院

➡利点
・常に医療従事者がいる
・家族の安心感が強い
・医療機器が常備されている(救急セット、モニター)
⇨欠点
・医療中心のため、児の成長・発達が無視される
・母親付き添い→家族崩壊の可能性
・兄弟の心理面への影響も大きい
・スキンシップが少ない
・友達ができない

 

在宅

➡利点
・成長・発達が促される
・両親や兄弟とともに生活できる
・学校など社会との接点が広がる
・個性・能力の開発につながる
・同世代の友達ができる
⇨欠点
・家族に経済的・肉体的・精神的負担がかかる
・医療従事者が常にいないので、家族・周囲の人の不安が強い

 

バイタルサイン

・呼吸 ⇒ 脈拍 ⇒ 体温 ⇒ 血圧の順に測定
・呼吸➡新生児40~50、乳児30~40、幼児20~30、学童18~20
・体温➡36.5~37.5
・心拍➡新生児120~140、乳児110~130、幼児90~110、学童70~90
(鎖骨中央線と第4肋間の交差点で、乳児の心拍を測定)

 

発達課題(エリクソン)

・乳児期 「基本的信頼」対「不信」
・幼児期(前期) 「自律性」対「恥、疑惑」
・幼児期 「積極性」対「罪悪感」
・学童期 「勤勉性」対「劣等感」
・青年期(思春期) 「アイデンティティの確立」対「拡散」
*ピアジェの発達段階
・感覚運動期 (0~2歳) ⇒感覚、知覚によってものごとを把握する
・前操作期 (2~6歳) ⇒抽象的な思考・イメージが始まる
・具体的操作期 (7~11歳) ⇒論理的思考ができるようになってくる。体験したことがないことは想像できない
・形式的操作期 (11歳~) ⇒論理的思考、推察ができ、大人と同じ思考過程になっていく

遊び

遊びの分類

・感覚遊び (1ヶ月~2歳)
⇒見たり聞いたり触れたりする(ガラガラ、笛、ぬいぐるみなど)
・運動遊び (6ヶ月~青年期)
⇒手足や体を動かすことを楽しむ(ものをにぎる→遊具遊び→スポーツなどへ発展していく)
・受容遊び (6ヶ月~)
⇒見たり聞いたりすることで未知のものを知る(テレビ、絵本など)
・構成遊び (1歳~学童期)
⇒積み木、粘土、折り紙などでものを作ったり組み立てたり、絵を描く(創作)
・模倣遊び (3歳~)
⇒ごっこ遊び。周りにある自然や日々の生活の中で起こる出来事を真似る

 

社会性の発達と遊び

・一人遊び (2~3歳)
⇒他の子どもと交流することなく、一人一人が違う遊びに専念
・傍観遊び (3歳ごろ)
⇒他の子どものそばで、遊ぶ姿を見ているが、参加はしない
・並行遊び (3~4歳)
⇒他の子どもと同じ場所で同じような遊びをしているが、互いに交流せず自分のやり方で遊んでいる
・連合遊び (3~5歳)
⇒同じ場所で一緒に遊んでいる。明らかなルールなどはない。
・協同遊び (5~6歳)
⇒一緒にいる子どもが共通の目標をもって遊んでいる。組織、ルール、役割分担がある。

 

粗大運動(全身の動き)

・一人歩きまで
首がすわる ⇒ 寝返り ⇒ 一人座り ⇒ はいはい ⇒ つかまり立ち ⇒ 一人歩き

 

微細運動(手先の動き)

・出生時   ・・・ 手に触れたものをにぎる
・4~5か月 ・・・ 自発的にものをにぎる
・6ヶ月~  ・・・ 手をのばしてものをつかむ、持ちかえる(積み木などを手で握れる)
・書く
・2歳 ⇒ なぐり書き
・3歳 ⇒ 丸がかける
・4歳 ⇒ 四角がかける
・はさみ ⇒ 4歳ごろから使える、5歳で線の上を切ることができる

 

睡眠

・新生児の睡眠は多相性(3~4時間ごとに目覚めてはまた眠るを繰り返す)
・1歳になるまでにはほとんどの児が夜に8~9時間の睡眠をとれるようになる
・小児の睡眠時間
新生児:20~22時間
乳 児:16~20時間
幼 児:12~16時間
・成人と同じ睡眠型になるのは青年期以降

 

臨界期

身体機能の獲得・成熟を決定づける時期

身長、体重

・身長は出生時約50cmで、1歳で1.5倍、4歳6ヶ月頃(5歳まで)に2倍になる
・体重は出生時約3,000gで、3~4か月で2倍、1歳で3倍になる
・乳幼児の身体発育の評価⇒カウプ指数
・学童期⇒ローレル指数

 

死因

・0~4歳で最も多いのは、先天奇形・奇形・染色体異常
・5~19歳で最も多いのは、不慮の事故
・不慮の事故(0歳)で多いのは、①窒息、②交通事故
・不慮の事故(1~4歳、5~14歳)で多いのは、①交通事故、②溺水、溺死