【看護学生向】与薬の技術:正しい与薬(6R)、投与方法





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毒茄子のお勉強部屋では、

「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」

といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。

今回は【与薬の技術】です。

 

正しい与薬:6つのR

6R
(1)正しい患者
(2)正しい薬剤
(3)正しい目的
(4)正しい量
(5)正しい方法・部位
(6)正しい時刻・時間

・看護師には、医師に指示された薬剤を正しく与薬する責務がある。
・医師からの与薬の指示は、通常は処方箋(指示書)によって行われる。
・正しい与薬のためには6つのRの確認、処方箋や薬剤のダブルチェックなどが必要である。与薬後は、患者を観察し、薬剤の効果や副作用を確認する。そして、必要に応じて医師に報告する。
・服薬に関する患者指導も看護師の重要な役割である。看護師は、使用する薬剤の作用・副作用、期待される効果を正しく理解する必要がある。

 

与薬の方法

経口与薬

実施前の評価

(1)意識障害や嚥下障害がないこと、いつもと違う症状・徴候がないことを観察する。
(2)経口摂取が可能な状態であることを確認する。
(3)内服するための道具やセッティングを確認する。

必要物品

・処方箋
・薬剤
・与薬トレー
・水または微温湯
・オブラート(必要時)

患者への説明

内服する薬剤とその量、作用・副作用、作用時間、内服方法、注意事項を説明する。

与薬の実施

<手順>

①薬袋の氏名・薬剤名・量・時間・方法が本人のものであるかどうかを処方箋と照合し、経口薬を準備する。
②患者に名前で呼びかけて話しかけ、本人であることを確認する。
③服薬の援助が必要な場合は、必要に応じて体位を整えたり(座位または半座位)、水で口腔内を湿らせ、薬剤がこぼれないように舌の中央に薬剤をのせたり、水を含ませコップを渡すなどの援助をする。
④正しい時刻・薬剤・量を、適切な方法で服薬できたことを確認する。

 

服用時間と適用

服用時間 適用
食前 食事の30分前に服用 ・食事の受けやすい薬
・食事に備えるための薬(食後過血糖改善薬、食事性アレルギーを防ぐ薬)
・食事の際に薬効が得られる薬
食直後 食事の直後に服用 ・消化を助ける薬
・胃障害を生じやすい薬
食後 食後30分以内に服用
食間 食後2~3時間経過後に服用 ・食事の影響を避けたい薬
・胃粘膜に直接的に働く薬
頓用(頓服) 症状が現れたとき、必要時 1回服用するだけで効果の得られる薬
指示された時間 指示された時間ごと
検査前など
抗生物質や抗ウイルス薬など一定の血中濃度を保ち効果が得られる薬
検査のための処置に必要な薬

 

直腸内与薬

実施前の評価

いつもと違う症状・徴候がないか、下痢・痔疾患がないか確認し、挿入が可能な状態であるか確認する。

必要物品

・トレイ
・処方箋
・薬剤
・潤滑剤(ワセリンなど)
・ガーゼ
・膿盆
・手袋

患者への説明

①羞恥心を伴う与薬方法であるため、目的と方法を十分に説明し、自分で挿入できるか援助が必要かを確認する。
②あらかじめ便意がないことを確認し、便意があれば排便後に与薬をする。
③座薬挿入後、刺激のために便意をもよおすことがあるが、しばらくすると落ち着くので、できるだけ我慢するように説明する。

与薬の実際

<手順>

①薬袋の氏名・薬剤名・量・時間・方法が本人のものであるかどうかを処方箋と照合し、座薬を準備 する。
②患者に名前で呼びかけて話しかけ、本人であることを確認する。
③羞恥心に配慮し、スクリーンやカーテンなどを使用してプライバシーを保てる環境をつくる。
④座薬をすぐ挿入できるよう、ガーゼの上に潤滑剤をのせ、その上に座薬を置き、手袋をする。
⑤介助が必要な場合は不必要な露出を避け、座薬を挿入しやすい体位にする。
⑥肛門部がきちんと見えるよう準備し、親指とほかの4本の指全部を使って肛門を開く。腹圧をかけずに口呼吸をしてもらうよう声をかけながら、呼気のタイミングに合わせて、潤滑油をつけて、ゆっくりと座薬を挿入する。肛門から3~5cmのところに挿入する。示指の第2関節あたりがその目安となる。
⑦肛門にガーゼをあてて1~2分押さえ、座薬が出てこないことを確認する。
⑧衣類を整え、もとの体位に戻す。