【看護学生向】基礎看護技術:安楽確保/痛みへの援助





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毒茄子のお勉強部屋では、

「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」

といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。

今回は【安楽確保技術/痛みへの援助】について。

 

安楽確保:痛みへの援助

薬物療法

(1)鎮痛薬

・通常、最初に非オピオイド性鎮痛薬が使用される。
・強い痛みを伴う処置や手術、がん疼痛に対しては、非オピオイド鎮痛薬と合わせてオピオイドを積極的に使用し、痛みをがまんさせないようにする。

①非オピオイド鎮痛薬

・非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
・アセトアミノフェン

②オピオイド鎮痛薬(麻薬性鎮痛薬)

 

(2)鎮痛補助薬

・鎮痛補助薬とは、主たる薬理作用には鎮痛作用を有しないが、鎮痛薬と併用することにより、鎮痛効果を高め、特定の状況下で鎮痛効果を示す薬物とされる。
・看護師はこれらの薬物療法を理解し、薬の効果を判定する重要な役割を担う。

<鎮痛補助薬の種類>
・抗うつ薬
・抗けいれん薬
・抗不整脈薬
・ステロイド

 

痛みに対するケア

(1)マッサージ

・痛みに対するマッサージの作用には、筋肉の緊張緩和、痛みの閾値の上昇、血行やリンパドレナージの改善などの効果やリラクセーション効果があるとされる。
・マッサージには長期的な効果は期待できないが、レスキュードーズの効果が出るまでの間など、補完的な方法として有用である。
・患者とのスキンシップを通し、精神的な安楽効果が期待できる。
・マッサージには多様な方法があるが、看護ケアとしてのマッサージは、個々の患者が心地よいと思える方法で行うのがよいとされる。

 

(2)加温・冷却

①加温(温罨法)

・ホットパック、蒸しタオル、入浴など、あたためることによって症状を緩和する方法。
・加温の作用は、皮膚の血行改善、血管拡張、組織の酸素・栄養供給の促進。
・疼痛緩和における効果は明らかにされていないが、個々の患者で効果があるようならば実施する。
・皮膚病変や出血、炎症がある場合、貼付剤を貼っている部位は避ける。
・感覚の低下した人では低温やけどにとくに注意する。

②冷却(冷罨法)

・コールドパック、氷枕などで冷やすことにより疼痛を緩和する方法。
・冷却の作用は、血管を収縮させることで透過性を変化させ、代謝、酸素消費、腫脹、発痛物質や乳酸を減少させること、炎症に対しては酸素活動の破壊によって効果をもたらすものと考えられている。
・疼痛に対する効果は明らかではない。
・熱感がある場合など、好みに応じて使用する。
・感覚低下や循環障害がある場合には、使用に注意を要する。

 

(3)気分転換法

・聴覚や視覚、触覚など、疼痛以外のことに意識を集中させることにより、痛みの感覚から自己を遮断する。意図的に痛みから意識を逸らすケアが有効とされている。
・具体的には、音楽、ユーモアのある会話、家族と過ごす、散歩、気に入ったテレビやビデオを観るなど。
・これらのケアは、簡便な日常的ケアとしても実施可能であり、痛みの閾値を上げる因子にもつながる。

(4)患者教育

・痛みを我慢することの弊害やオピオイドに関する正しい情報を提供し、個々の患者の誤解を修正する必要がある。適切な患者教育を行うことで、疼痛そのものが改善され、疼痛緩和を促進する効果がある。

(5)心理・社会的・スピリチュアルな側面でのケア

・痛みは全人的苦痛として表現されるため、がん患者に限らず、心の問題が大きく影響する。
・疼痛緩和がうまくいかない患者においては、患者が気がかりや悩み事を抱えていないか、不安や恐怖感、抑うつがないか、アセスメントを重点的に行う。
・患者の思いを受け止め、気持ちに寄り添っていくことが大切である。